試験管

薬物治療最適化に資するエビデンスの創製研究と、問題発見・解決力に優れた薬剤師の育成

医薬品を有効かつ安全に使用するためには、患者個々の状態に応じた医薬品の選択と用法・用量の設定が重要になります。本講座は、教育面においては、薬物動態の観点から薬物治療の適正化に必要な情報を創製し、活用できる研究者、薬剤師を養成することを目指しています。


そのために、薬物動態の視点から、医薬品と「生体」との相互作用に関する情報を解析し、統合的に理解できる能力を育成します。ここで対象となる「生体」には、ミクロには遺伝子やタンパク質などの生体分子から細胞、組織、マクロには個体 (ヒト) から特定の人口母集団まで、きわめて幅広い視点が含まれます。


研究面においては、薬物動態学と細胞生物学をおもな基盤として、上述のような幅広い視点から、おもに市販後の医薬品に関する臨床的な問題点を解明し、適切かつ有効に使用するための情報を創製するための研究を行っています。


研究手法としては、遺伝子や細胞、動物を扱う 'Wet' な手法のみならず、modeling and simulation (M&S) や調査研究などの 'Dry' な手法も用いられます。以下に、具体的な研究領域を記します。

  1. 薬物代謝過程やそこで生じる薬物相互作用に個人差をもたらす要因の解析と、個別化医療への応用

  2. 病態や食事などの諸要因が薬物吸収過程に与える影響の定量的予測

  3. 薬物吸収過程で生じる薬物相互作用の定量的解明ならびに回避法の構築

  4. IT技術やファーマコメトリクスの活用による医薬品情報の創製と薬物治療の適正化

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